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コーポレートサイトをリニューアルしました

Wur株式会社は、コーポレートサイトを全面リニューアルしました。

トップページから事例・サービス・会社情報まで、構成と見せ方をすべて作り直しています。この記事では、何を変えたのか、そしてなぜ変えたのかをご紹介します。

決まっていない状態から始めました

今回のリニューアルは、「サイトを新しくしたい」という一言から始まりました。

何を変えるべきか、どう見せたいか、何が課題なのか。着手した時点では、どれも言語化できていませんでした。要件定義書もワイヤーフレームもなく、あったのは「今のままではもったいない」という感覚だけです。

これは、私たちがお客さまからいただくご相談とまったく同じ状態です。

新規事業のご相談は、たいてい輪郭のないところから始まります。「アプリを作りたい、くらいしか決まっていない」「何を作れば事業になるのか分からない」。そこから一緒に整理して、形にしていくのが私たちの仕事です。

今回は、その方法を自分たちのサイトに使いました。

変えたこと

ページの構成そのものを組み替えています。何をどの順番で見せるかが、最も大きな変更点です。

情報の並び順の変化

1. 何の会社かを、1行目で言うようにしました

トップページ Before / After

旧サイトのファーストビューは、ミッションである「人々の日常に、心躍る体験を。」から始まっていました。大切な言葉ですが、初めて訪れた方には何をしている会社なのかが伝わりませんでした。

新しいトップページのファーストビューでは、最初に事業内容を明示し、その下にブランドラインを置いています。

新規事業の設計・開発・グロースを、一気通貫で。 その”ふわっと”を、事業にする。

「ふわっと」という言葉は、旧サイトにもともとあった「決まっていなくて、いい。」という一節から取りました。仕様が固まっていない段階から相談できるというのが、私たちが他社と最も違う点だからです。

2. 不安を煽るのをやめました

旧サイトの上部には「失敗できない」「進め方が分からない」といったお悩みが4つ並んでいました。よくある構成ですが、「心躍る体験を」と掲げている会社が、入口で不安を煽っているのは矛盾しています。

新しいサイトでは、実際にいただいたご相談の言葉をそのまま並べました。

>> ITに詳しくないが、サービスを立ち上げたくて。 >> 今の開発会社、このまま進めて大丈夫でしょうか。

そして、こう続けています。

まとまっていないアイディアも、大歓迎です

3. 費用の目安を公開しました

サービス費用の目安

システム開発の費用は要件によって変わるため、「お問い合わせください」と書くのが一般的です。しかし検討している側からすると、金額が分からない会社は比較の土俵にすら乗りません

そこで、サービスページに代表的な構成の目安を掲載しました。MVP開発は337.5万円から、月額制ラボ型は月額210万円から。あわせて、金額が変動する要因(対応プラットフォーム数・外部連携・データの種類・セキュリティ水準)も明記しています。

4. 「向いていない場合」も書きました

サービスの比較表には、それぞれの「向いている状況」と並べて「向いていない場合」の列を設けました。

たとえばプロジェクト型の開発支援には、こう書いています。

向いていない場合:仕様が確定していて、単価だけで比較したい場合

すべてのご相談に「できます」と答える会社は、かえって信用されません。合わないケースを先にお伝えした方が、お互いにとって時間の無駄がなくなります。

5. 事例に、期間と体制を書きました

旧サイトの事例は、何を作ったかは分かるものの、どのくらいの期間で、何人で作ったのかが分かりませんでした。検討している方が最も知りたいのは、そこです。

新しい事例ページでは、業種・フェーズ・支援範囲・技術・期間・体制を一覧で掲載しています。CCCマーケティング様の事例であれば、6ヶ月・PM1名・デザイナー1名・エンジニア1名。この規模で、あの規模のサイトが作れます。

デザインについて

サイト全体はモノクロにしました

サイト全体はモノクロで構成しています。文字、罫線、図版、人物写真にいたるまで、彩度をゼロにしました。

唯一色を持つのは、事例の画像だけです。

私たちは黒子として、お客さまの事業を形にする会社です。その立ち位置を、配色のルールそのものにしました。結果として、サイトの中で最も見せたい「実績」に、自然と視線が集まります。

ロゴが、粒子から形になります

トップページを開くと、細かな粒子が漂った状態から、Wurのロゴへと収束していきます。スクロールすると、粒子は外へ飛び立ち、ヘッダーへ受け渡されます。

輪郭のないものが形になり、社会へ出ていく。これはそのまま、私たちの仕事の比喩です。

技術的には、ロゴのSVGをブラウザ上でラスタライズし、実際のピクセル座標を粒子の到達点にしています。「それらしい形」ではなく、本物のロゴの形に集まります

大切にしたこと

リニューアルの過程で、何度も同じ問いに戻りました。「これは訪問者のための情報か、それとも自分たちが言いたいことか」

会社案内は書き手が語りたくなる場所です。ビジョンも、こだわりも、実績も。しかし読む側が知りたいのは、たいてい「自分の困りごとを解決してくれるのか」の一点だけです。

だから会社情報ページでは、長い理念の文章より先に会社概要を置きました。サービスページでは、機能の羅列より先に「どれを選ぶか」を置きました。事例では、作ったものの説明より先に「課題・打ち手・結果」を置きました。

言いたいことは、後ろに回しても伝わります。

これから

サイトは公開して終わりではありません。事例の追加、掲載できる成果数値の拡充、記事の更新を続けていきます。

そして今回、私たちは自分たちのサイトで、自分たちがお客さまに提供している方法を一通り試しました。輪郭のない状態から始めて、形にするまで。同じことを、皆さまの事業でもお手伝いできます。

まだ何も決まっていない段階でも構いません。まとまっていないアイディアこそ、お聞かせください。

閏間 莉央

AUTHOR

Wur株式会社 代表取締役 閏間 莉央

シリコンバレー留学をきっかけにIT業界へ。エンジニアとしてキャリアを積んだ後、
大手企業の新規事業開発・スタートアップCTOを経てWur株式会社を創業。
「人々の日常に、心躍る体験を。」をミッションに、新規ビジネスの立ち上げを一気通貫で
支援している。

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