2022.10.26社長ブログ

なぜ使われないサービス・アプリが誕生するのか?

どうも、ご覧いただきありがとうございます。

Wur株式会社 代表の閏間です。

今回は「なぜ使われないサービス・アプリが誕生するのか?」について書いていきます。

巷でよく聞く「サービスクローズしました」話

SNSやnoteなどで「サービスクローズしました」という内容を目にします。

私自身、過去に個人開発サービスとして10プロダクトほど作ってきましたが、数千人のアクティブユーザーが利用する”バズった”サービスもあれば、全く利用されずに泣く泣くサービスクローズしたものもあります。

なぜ失敗してしまうのでしょうか?

  • 技術力が低いから?
  • 機能が足りないから?
  • デザインがおしゃれではないから?
  • UIUXが良くないから?

要因はいくつも考えられますが、一番可能性が高いのは『自分の想像・思い込みでニーズがあると判断し、ユーザーニーズがあるかわからない”見切り発車状態”でサービスを作ってしまった』ことだと考えています。

思い込みで作るサービスはほとんど利用されない

若かりし頃の私も、思い込みで「こんなサービスがあったらいけるんじゃないか!?」「こんなアイディア思いついた俺は天才か!?」と興奮した気持ちのまま、自分でコードを書いて徹夜でサービスを作っていました。

https://www.blomuu.com/

↑ブロガー向けのコミュニティサイトを3日で作ったり(イケハヤさんキッカケでちょいバズりしてSmartNewsに載りました)、

↑Twitterの投稿をAIが分析して、感情日記をつけてくれるサービスを作ったり、

https://buntsu.me/

↑LINEのようにコミュニケーションの便利さではなく、ガラケーの「センター問い合わせ」のワクワク感を思い出せるオンライン文通サービスを作ったり。

他にもありますが、長くなってしまうので、ここらで割愛して本題へ。

結論、これらのサービスは一時期話題になったけど、使われ続けるサービスにすることはできませんでした。

それはなぜか?先にも書いた通り「これがあったら面白んじゃないか!?」という感覚でサービスを始めたから。

ユーザー視点の抜けたプロダクト開発となってしまったために失敗してしまったのです。

どうすればよかったのか?

自分でサービスを作った経験・過去にスタートアップをやった経験を通じて、プログラムを書き始める前にユーザーニーズの検証をすることがいかに大切かを身をもって知りました。

「自分のひらめきは大切にしたほうが良い。だけどユーザーニーズ検証は絶対に怠るな」ということを強く肝に銘じています。

ユーザーニーズ検証とはつまり「ユーザーが顕在・潜在的に困っているか、求めているか」をヒアリングや行動観察を通じて見極めることです。

上手く伸ばしているサービスの多くはここをきちんとクリアしているように思います。

上記でご紹介した私が作ったサービスのうち、ユーザーにヒアリングをしたり行動観察をして作ったものはありませんでした。

運よく面白がって利用してくれて、ユーザーが一時的に利用してくれましたが、元々困ってもいないし欲してもいないサービスなので最後は離れていきました。

その中で、唯一今も利用されているのはブロガーコミュニティのBLOMUです。

自分がターゲットユーザーだったから成功したBLOMU

このサービスは私の課題から生まれたサービスでした。

当時の私はブログを書いていたのですが、一人で黙々とブログを書き続けるのは大変。

特に初期の頃はSEOからの流入も見込めないため、全然PVがつかなくて結構凹みます。

「こんな一生懸命記事を書いているのに、全然読まれないなんて…」という苦しい時期を乗り越えていく必要があります。

またブログ初心者は色々とわからないこともあり、相談しあえて支え合えるブロガー仲間も欲しいのです。

そんな状況下にいた(自分がターゲットユーザーだった)からこそ、『ブロガーのためのコミュニティが欲しい!』という自分の深い悩みを解決するためのサービスを作ることができた。

結果的にそれが他のユーザーの課題とも合致し、利用され続けるサービスとなりました。

現在も、記事を投稿したあとに見てもらうためのタイムライン機能を目的に日々投稿をしてもらっています。

BLOMUのタイムライン機能

特定の機能が多くのユーザーのニーズを満たしているのです。(これはバーニングニーズと呼ばれています)

大事なことなので、もう一度言います。

「自分のひらめきは大切にしたほうが良い。だけどユーザーニーズ検証は絶対に怠るな」

BtoBとBtoCの意思決定の違い

これまでBtoCサービスの話をしてきましたが、BtoBにおいても根本の考え方は一緒です。

BtoBは特に組織・担当者レベルでの課題が解決できるサービスを求められており、BtoCに比べるとソリューション提供(サービス作り)がしやすいです。

とはいえ、BtoBにおいても思いつき・自分の感覚で突き進んで利用されないことはよくあるので、身近な人でターゲットになりそうな方にインタビューをしたり、ビザスクなどのサービスを利用してヒアリングをするのがオススメです。

想い: Wurは失敗確率を減らせる開発パートナーでありたい

Wurのメンバーの多くがスタートアップ・ベンチャー企業で働いていた経験があります。

UIUXの大切さをメンバー全員が理解し、開発を始める前にユーザー調査(UXフェーズ)を経て、ターゲットユーザーの課題を理解した上で、それを最適に解決できるUIの作成、必要機能の明確化を行います。

これはサービスを自ら作っていた経験のあるプロでないと難しいです。

たくさんの失敗を経験してきた私たちだからこそ、これから期待・夢をもってサービスを作る人たちの失敗確率を減らせます。

サービス開発を考えている方は、ぜひ一度Wurにご相談ください。

もっとWurの仕事の進め方を知りたい方はこちらの記事からどうぞ。

「新規事業、新規サービスの立ち上げ」に特化し、ビジネスモデル設計から開発、事業の成長までを支援する――Wur株式会社

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!

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それでは。

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