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データドリブンな営業組織を実現する『セールス・イネーブルメントツール』
株式会社グラフ(以下、グラフ)は営業組織を改革するセールス・イネーブルメントツール『GRAPH』を提供しています。
- フルコミットエンジニア1名の体制で、開発のマンパワーが足りていない
- エンジニア採用活動をしているがすぐ採用が決まらない、しかし開発は進めなくてはいけなかった
- MVP(ユーザーにとって必要な最小限の機能があるプロダクト)を早くリリースしてビジネス検証を行いたい
上記の理由からWurにご相談をいただき、本プロジェクトはスタートしました。
Wurのベトナムオフショアによる『ラボ型開発』をご提案し、グラフのエンジニアと一緒にフロントエンド・バックエンドの開発を担当。
同社のCTOの中本 康太郎氏にお話を伺いました。
目的
コストを抑えながらエンジニアのマンパワーを増やして、開発速度を高めたい
施策
ラボ型開発を導入して社内エンジニアと一緒にアジャイル開発を実施
効果
無事にスケジュール通りにプロダクトリリースができ、資金調達・有償導入を達成
Wurご支援内容
- フロントエンド(Nextjs)・バックエンド(Ruby on Rails)開発
依頼前の悩み – 『エンジニア不足による開発速度の低下』
開発当初、1名のエンジニアで開発を行なっていた同社。
MVPを早くリリースして検証したいと考えていたが、フロントエンド・バックエンドを1名で開発を行うためボリュームが大きく、リリースまでの開発期間が長くなってしまう課題がありました。
正社員・業務委託ともにエンジニアの採用活動を行なっているが、エンジニア不足が深刻な現代においてすぐに採用は決まらない。しかし事業は前に進めていく必要があります。
そこで、「ラボ型開発を活用して開発速度を高め、サービスリリースまで持っていきたい」とWurにご依頼いただきました。
グラフ・Wurでの共同開発にあたり、アジャイル開発のための体制(カンバンでのチケット管理・週次定例の実施・Slackでのコミュニケーション)も作り、安定して開発を行なっていく土台を整えていきました。
Wurを選んだポイント – 『コスト・エンジニアスキル・技術に詳しいPM』
Wurの他にもオフショアでのラボ型開発会社を検討されていました。
得意な技術やPMの関わり方・金額など、オフショア会社ごとに異なります。
その中でWurのオフショア開発が一番グラフにフィットしていると判断したと中本氏。
中本氏:「他のオフショア会社も検討していたのですが、金額やスキルセットがスタートアップ・ベンチャー企業視点だとフィットしていないところが多かった。それに加えて、営業担当・PMが技術にあまり明るい方ではなく、良い提案をもらえませんでした。Wurは日本人エンジニアと同等の、求めているスキルセットのエンジニアを金額抑えて提案してくれました。スタートアップとしては初期の限られた資金の中で開発を進める必要があるので大変助かりますね。また、WurのPMはエンジニア出身者が担当してくれるので技術に明るく、詳細の要件を把握した上で提案をしてもらえました。」
オフショア開発会社では取り扱っている技術はレガシーなものが多いです。
スタートアップではモダンな技術を採用するケースが多く、オフショアエンジニアが経験のないために対応できないことも。
Wurのオフショアエンジニアは0→1のSaaSサービス立ち上げ開発経験のあるメンバーが多く、React・Nextjsのフロントエンド開発・RailsやLaravelでのバックエンド開発・AWSでのインフラ構築などスタートアップで求められる技術力を備えています。
また、MVP検証に向けてアジャイル開発で進めていけるところも重要視していたとのこと。
中本氏:「初期のフェーズは優先順位の変更や緊急の開発タスクの差し込み・不具合の修正など、週次で状況が変化していきます。柔軟に開発を進めていけるよう”アジャイル開発”体制を想定していました。社内のエンジニアと一緒に定例MTGを設けて、開発チケットを確認しながら仕様を理解して1週間開発を進めていく体制が取れるのも良かったです。」
ラボ型開発導入後の成果 – 『MVP検証ができ資金調達も達成』
ラボ型開発を活用することで、エンジニアを採用するまでの期間の開発を進めていくことができ、MVP検証を行うことができました。無事に本プロダクトでのベンチャーキャピタルからの資金調達も成功。
中本氏:「開発のフルメンバーが1人しかいなかった状況から、フルメンバー3人になったことで開発速度が飛躍的に向上しました。またオフショアのためコストを抑えて進めていくことができたので継続して依頼できたのも大変満足です。必要機能を開発し終えた後は、普段だと忙しくて中々着手できない”緊急度は高くないが重要度が高いもの”も開発していけました」
また、ポジティブなギャップとして、オフショア開発のクオリティと不安を払拭できたといいます。
中本氏:「正直、オフショア開発で失敗した話をよく聞きますし、私も最初は上手く開発を進めていけるのか不安なところがありました。しかし実際に始めてみるとブリッジエンジニア(日本語と技術のわかるエンジニア)が入っていて、内容が難しいタスクはキャッチアップMTGを行えば全然問題なかったです。そこからは安心して開発を進めていけましたね。」
最後に – 『スタートアップこそWurのオフショア開発をオススメしたい』
スタートアップの新規サービスの立ち上げにラボ型開発として参画するというプロジェクトでした。
引き続きサービスを伸ばしていくために改善を続けていくとのこと。
最後に、中本氏は次のように話を結びました。
中本氏:「スタートアップで資金の余裕がない中でも、馬力を出して開発を進めていきたい企業にはオフショア開発をぜひオススメしたいです。グラフでもまた開発を加速させたい時にお願いしたいと考えています。」